走りながら考える仕事術!
本の詳細
- 著者
- 平野友朗
- 定価
- 1,540円(税込)
- 単行本
- 253ページ
- 出版社
- 日本実業出版社
- 発行年月
- 2006年11月10日
- ISBNコード
- 978-4-534-04149-4
著者 平野友朗からのメッセージ
「走りながら考える仕事術!」のページをご覧いただきまして、ありがとうございます!
はじめまして。著者の平野友朗です。
書店には、”仕事の達人“たちが書いた本がたくさん並んでいます。あなたも、そのような本を見かけたり、読んだりしたことがあるのではないでしょうか?
もちろん、私もたくさん読みました。自分の仕事が、少しでもプラスに変化することを祈って……。
しかし、読後に残るのは、「こんなの、絶対に真似できないや」「きっと、この人たちは特別なんだ」という気持ち。プラスどころか、後ろ向きの感情です。
この感情に共感してもらえる人は、この本からたくさんのことを学べると思います。この、マイナスの感情・・・ これは一体なぜなのでしょうか?
”仕事の達人“は、上場企業の社長や、年収が億を超えるような起業家達。どれくらいの隔たりがあるのか想像もつかないくらい、遠いところにいる人達です。だから、彼らの苦労話や成功体験を聞いても、いまひとつ現実味が感じられないのです。
つまり、人はリアリティが無いものは、自分のものとして真剣に受け入れることが出来ないのです。
本を読み終えてわかるのは、その人たちと自分との違い。彼らに近づくつもりが、予想以上に離れた場所にいることを知って、もっと遠い存在になってしまうのです。そして、私たちの心には壁が生まれます。 ”達人“たちの言葉も、耳に入らなくなってしまいます。
このからくりに気がつかないまま、上級者の話ばかりを聞いて、「自分にはムリだ」「とてもできそうにない」と嘆き、諦めてしまっている人があまりにも多いのです。これはとても残念なことです。
いま、起業4年目の私が強く実感しているのは、「その人の段階に合った仕事術がある」ということです。ひたすら上流にいる人をモデルにするのではなく、その人のいる場所によって、モデルにするべき対象が変わってくるということなのです。
- 5年前の私は、次の給料日だけを楽しみにしていたサラリーマン。
- 4年前はゲームとドライブに明け暮れていたフリーターでした。
- 3年前に起業して、いまこうして本を書いています。
※執筆当時の状況です
あなたよりちょっとだけ先に起業して、ちょっとだけうまくいっている。それが、ありのままの私なのです。いままでどんな仕事術の本を読んでもピンと来なかったあなたにとって、誰よりもリアリティのあるモデルになれるのではないかと思っています。
私のように、「ちょっとだけ」うまくいっている段階の人たちの多くは、滅多に体験を語らないものです。だからこそ、この本にはたくさんの価値があると思っています。
自分のノウハウや考え方をさらけ出してしまったら、ライバルに追い抜かれて、あっという間に過去の人物になってしまうのではないか……。そんな不安を感じるからです。私の胸にも同じような思いがよぎりました。
しかし、ある時ふと、これまでの道のりを少しだけ振り返ってみたのです。すると、そこに見えてきたのは、先輩起業家や起業家仲間の姿でした。周囲の人々の存在がなければ、起業家としてここまで仕事を続けてくることができませんでした。
その恩返しの意味を込めて、また、私の後に続く人々にエールの気持ちを込めて、起業してから現在に至るまでの真実を、本という形にまとめることにしたのです。
起業して行き詰っていた3年前。あの時の自分がこの本を読んでいたら、大幅に時間を短縮できたことでしょう。それほど、私もたくさんの回り道をしてきたのです。
ひとりでも多くの方に、最短距離での成功をつかんでほしい。そんな思いから執筆しました。私もまだ、発展途上。いま、この瞬間も走り続けています。そして進化しています。ちょっとだけ先を走る、先輩起業家の「生の話」。ぜひ聞いてみてください。(前書きより、抜粋)
目次データ
第1章 走りながら考える「時間」術
走るスピード、考えるスピードをアップする
- 10 年後より3日後をイメージする
- 思い描くのは「少しだけ先」の自分
- 時間泥棒は大きな罪
- あなたの時間単価はいくらですか?
- あなたの値段は「あなたの価値」が決める
- やりたいことこそ後回し
- 24時間働き続ける覚悟を持つ
- 最悪の経験が自分をタフにしてくれる
- 「選ばれる人」が持っているもの
第2章 走りながら考える「効率」論
無駄を省く勇気が効率を生む
- 愛着のある仕事こそどんどん手放す
- 常にリターンを意識する
- お金の前に使うべきもの
- 制約のある環境が自分を育てる
- 95%の信頼と5%のリスク
- 代金回収の遅れは命取り
- お金は先にもらって後に払うもの
- クライアントを絞り込む
- 在庫なし、社員ひとりで身軽な経営
- 「捨てる」ことから未来が開ける
第3章 走りながら考える「カイゼン」術
自分だけの勝ちパターンを作る
- 来年のための一手を打つ
- 時には「効率」よりも「ネタづくり」
- 間違いだらけの名刺交換
- 名刺もプレゼンのひとつ
- 起業家だって「ホウレンソウ」
- 仕事のスイッチは「OFF」にしない
- 「もうひとりの自分」がいつもそばに
- ここぞ、という時の「勝ちパターン」
第4章 走りながら考える「情報」術
情報の本質を見抜き、本物だけを集める
- ひらめいたら即ストック
- 「儲かる系ノウハウ」で儲かる人は?
- 情報は「あるべき場所」にある
- インプットすればアウトプットが生まれる
- 脳を研ぎ澄ます時間を持つ
- 「本当にいい話」は限られた人だけに
- 起業トレーニングはいますぐできる
- 情報をため込むと病気になる
- 出し惜しみをすると取り残される
第5章 走りながら考える「営業」術
ストレスのない方法で「選ばれる人」になる
- 「物語」がセールスマンになる
- 値引きをやめたら売上げが急増
- 「おまけ」は何よりのメリット
- 「良いもの」を作るだけでは安心できない
- 言い続けた人がリードする
- ステージが行動を決める
- ストレスが成長を生む
- 「選ばれやすい環境」の作り方
- 自分自身がブランドになる
第6章 走りながら考える「対人」術
コミュニケーション能力が可能性を育てる
- 「先に与える」の本当の意味
- ステージを駆け上がるためのキーマン発見法
- 伝わるまで、伝え続ける
- そばにいる人を大切にする
- 可能性は「部品」から生まれる
- 「わからない壁」の破り方
- すべての人に提案する
第7章 走りながら考える「行動」力
人生の地図は自分で描く
- 「棚卸し」でわかる自分の姿
- ビジネスは選択と行動の繰り返し
- 「チャンスをつかむ体質」の作り方
- 失敗と成功を分けるたったひとつの行動
- 達成したい目標こそ周りに言いふらす
- 努力には裏切られることばかり
- 「運」は待つものではなく、つかむもの
- 自分の手で人生を作り出す